お正月・・・おせち料理をどうしよう

 とりあえず、黒豆を買ってきた。丹波の黒豆はさすがにお高い。十勝のでも炊き方さえ上手ならおいしいお豆になる。この土地のお正月料理は豪華らしい。焼き鯊(はぜ)でだしをとるけれど、煮干を使うことにする。まず頭と内臓を取ってきれいな煮干を作らねば。少しずつ食材を買ってきてそれらしく仕立てる。babaがいたころは子供たちはオレンジを絞ってジュースを寒天を使って皮に詰めて固めた「日の出羹」が大好きだった。お正月料理は色がきれいだ。錦卵の白と黄色。昆布巻きの黒と紅鮭の赤。銀杏の翡翠。ごまめの茶色。数え上げていったらきりがないほどの色がある。それを黒と朱のお重に詰めてゆく。この色の感覚はすごいなと思う。まだまだ詰めたいものはあるのだけれど、その食材を集めて調理して食べるまでの時間があるのだろいうかと思うと二の足を踏む。その中から何を今年は食卓に乗せようかと思う。買うという発想はない。既製品の味になじめない。