北の国で育った私はこの季節には懐かしい思い出が駆け巡る。秋から冬にかけて、幾重にも重なった思い出の糸を手繰る寄せる。思い出すことはみな胸に刻まれている。それを繰り返しなぞるように思い出す。悲しいことも、苦しいこともみなひとつの思いに染められていく。人間にはそれぞれに自分の季節と呼べる季節があるようだ。
 私は冬が好きだ。厳しい、凍てつく冬の朝が好きだ。今日はSV1本とケース一件。その後買い物、塾に迎えに行って夕食はサイゼリアで済ませてしまった。時間の確保が今一番優先順位が高い。