何がしたいのか子猫ちゃん

 というわけで、やらなければならないことではなくやりたいことを思い浮かべる。まず手始めに鶏肉を二キロ買ってきた。これをいくつかの味で漬け込む。できるだけ加工品は使わないからハムやソーセージは冷蔵庫にはない。鶏肉を加工しておくととってもお役立ち。味噌につけたり酒かすにつけたりの和風もいける。昔の人も同じことを考えたのでしょうね。母の世代はこの季節漬物に追われていたけれど、このごろの暖冬では漬物は無理。せいぜい、冷蔵庫で短期間の漬物しかできないな。今キムチを漬けているけど。エビカニアレルギーがあるのでオキアミの入った本格キムチは食べることができない。だから白キムチ。今日はおいしい肉じゃがを作ろうかな。アップルケーキもいいな。料理をしていると心が穏やかになる。きっと自分の中にある幸せの記憶が香りの中にあるのだろう。それが呼び合って心を満たしてゆく。音楽もまたそのような効果がある。理性で整理できない部分、感性の部分で心は満たされてゆく。手触りだったり、響きだったり、香りだったり。その人にしかわからない記憶の切れ端。その部分が多ければ多いほど人生は味わい深くなるのだろう。立ち直りもまた然り。