本来は親だけでよいのだけれど、塾に通って勉強するのは姫なので面談に連れて行った。塾側の出してきたプランと姫の求めているものの間にどうもかみ合わないものがあって、一応の計画は作ったものの納得が行かず、帰ってから電話で微調整をした。センター試験を目前にして何をいまさらと思うのだけれど、これが最後の特別講習ということで気合が入っていた。金額も個別指導ということでかなりかかる。浪人されるよりよいか。どこの親もそう思ってお金をかけるのだろうな。今までこんなに塾に通った子がいなかったので、なんとも複雑な心境。ことさらこのこの出来が悪かったわけではないのだが、とうとう時代の流れに巻き込まれてしまった感じがする。末っ子ということもあるが、すぐ上の子を亡くして不憫だという気持ちもあった。親が失った子供にかけることができなくなった思いをこの子にかけたのかもしれない。とりあえず、忙しくてたまらなかった姫は、もはや受験が終わるまで自由な時間がほとんどない。みんなきっと同じなのだよ。受験生って生き物は。