あまとうがらし

 NPOの仲間で退職後「百姓三昧」をなさっている方がいる。その方がご自分の畑で作った作物をチャリティで販売してくれる。売上金の半分はNPOに、半分は引きこもりの子供達の支援活動に資金として提供される。肥料代も種代も彼の持ち出し。だから、つい事務局に出入りのたびに買ってしまうが、これがとても美味しい。並みのピーマンよりも甘くかぐわしい。種を取って来年栽培してみようと思うが、彼のような見事な作品は出来ないだろうな。農作物を見るとその方の心配りが見えてくる。彼の野菜は端整である。現職の時は公立の有名進学校の教師として優秀な業績を残された方だっただけに、きっと緻密な計画とたゆまぬ努力がこの作物の見事さに現れているのだろう。世の中には何をやっても上手な方がおられるものだと、深く深く感じ入りただもう感服。この甘唐辛子はシンプルにゆっくり焼いておしょうゆで頂くのが一番美味だと思う。