盛岡さんさ

東北は夏祭りに突入。「さんさ」はいつも大学の前期試験の真っ最中だ。私はそれにもめげず車に浴衣を積んで試験が終るや否や着替えて直行。車は次の日に引き取りに行った。甘えさせてもらったのは自分の教会。大学にも、会場にも至近距離だったから。あの太鼓のリズムは身体にしみこんでいるから、遠くで聞いてもうずうずする。今年は・・・・いけない・・せめてニュースでと思うが果たして拾ってもらえるのだろうか。何しろ青森ねぶたが始まってしまうから。あれもまあ凄いお祭りなんだ。始めはりりしく立ち尽くす姿だったのに、電線や、歩道橋の影響でどんどん高さ制限がされて今では這い蹲った形になってしまった。地元民は「寝まりねぶた」と自嘲気味に言う。おまけに夜は寒いのであのあたりでは飛ぶようにバスタオルが売れる。なんだか風呂上りの一団が出現した感じ。
 秋田の竿灯もその昔はお堀端でやっていて水面に竿灯提灯の明かりがゆらゆら映ってそれは綺麗だったのに今は大通りに移動して風情がない。祭りはそれを取り巻く環境も含めてのものだと思うのだけれど・・・かくして仙台七夕はどうなんだろう。アーケードの中につるされて雨が降ってくればたくし上げられてビニールで覆われてしまい、何だかなあ・・・と思う。長い吹流しをちぎったり、ライターで火をつけるばか者がいて、自衛手段として手の届かない高さにしてみたりそれとなく警備したり、一個一個が手作りで豪華なだけにどこかぴりぴりしている。確かに一堂に並ぶとそれは豪華絢爛きらびやか目くるめく和紙芸術なのだが・・・これを見るとその年の受験は失敗すると言うジンクスがあるそうな。ホントカナア・・・ケッと遠吠えしてみるのでした。