インコたち

 すみれ色の子は大分羽が戻ってきたし、身体もふっくらして小鳥らしくなってきた。外に出すともぐりこんでうつらうつらと居眠りをする。水色の子はもう飛びたくて飛びたくて出すとパッと飛び立つ。天井に器用に取り付いて塗装をかじる。やめてええええ・・・
 長い刷毛でそっと落として回収する。天井の隅の大好きな場所を何とか養生できれば飛ばしてもよいのだけれど。2羽ともそれなりに成長し続けております。親分が呼びかけている声はとてもしらふでは聞けません。あんな甘ったるい声一体誰に向かって隠していたのやら。私でないことだけは確かです。
 親分の苦労の結果インコたちは呼ぶと戻ってくるようになったらしい。確率がわからないので偶然の出来事か?彼に言わせると教育完了らしいが.さていかがなものか?