やっと受け取り始めたけれど

みどりが豊かに

 このわずかなお金が入る事で木が大きくなってこの金額をはるかに超えて、買い物をしてお金を借りたり、諦めていた旅行を予約したり、全くどうにもならない事態が起きている。ギリギリの保護費の中で暮らしておられるから、予期せぬお金が入ったら嬉しくてついあれもこれもと思う気持ちは分かるけれど・・・一つ一つ諦めて行く悲しさ。酷な仕事をしている。今何が一番大事ですか。と問いかけ続けることは私にとってはとても辛い仕事だ。欲しい気持ち、旅行に参加したい気持ちは痛いほど分かるもの。きっとこれを考えた人はこんな貧しさの中で生きている人の心のアラシを思いもしないだろうな。
 このごろ貧しさについてとことん考える。考えて考えて、貧しくあることをよいことだと東西の宗教者が讃える気持ちが少しだけ分かる。持たないことのみが無限の自由をもたらす。人は持った瞬間からまた次のものが欲しくなる。持てば持つほど欲しくなる。我慢するのではなく必要としない生き方を身に付けねばこの地獄からは逃れられない。