溜まった手紙の返事を書く

 溜まったというよりも時を読んでいたという方が正しい。自死遺族の手紙によるカウンセリングをしていてそのための返事を書く時間の調整が丁度このタイミング。しっかりと心を定めて書く。いい加減なことは書けないし気分に任せて書き流すことも出来ない。静かに、必要なことを言葉を選んで、書き上げる。そしてどのタイミングで出すのか。それもまた難しい。中々相手の心に寄り添ったものが仕上がらないとこちらも苦しくなる。一発勝負でおまけに相手の姿が見えないだけに苦労する。しかし何の前触れもなく出してそのタイミングがまるで隣にいたかのようにかみ合うこともある。そんな時、心から嬉しいと思うし、不思議な手が調整してくれていると感じる。自分だけでやっていることではない。大いなる手が私を使って働いておられる。今日はそんな予感がしている。今がその時だと。