大きな木のような人

 いせひでこさんの絵本。彼女の本は好きで見つけるたびに手に入れてきた。いつの間にかメジャーになって私だけのひそやかな楽しみではなくなってしまったけれど、この絵本を自分の本棚に買った。400年を経たニ本の木のうち一本の木は前作「ルリュールおじさん」に登場する。空気の流れを感じることの出来る画風がたまらなく心地良い。たくましい人なのだろうなと感じるのはしっかりと大地に足を下ろしている視線を感じるから。見ているものにこびない。そこがすがすがしくて好き。

大きな木のような人 (講談社の創作絵本)

大きな木のような人 (講談社の創作絵本)