整骨

 痛みに耐えかねてまた駆け込んだ。しみじみと言われた言葉。「こんなにも身体がゆがんでしまっているから、これからあちこち痛みが爆発しますよ。だけどそうやって一つずつ地雷をつぶしてゆけば身体が自然のバランスで動くようになりますよ。」ぎっくり腰の痕、捻挫の痕、脱臼の痕。皆筋肉や筋が引き攣れて身体をゆがめながら動かしていたらしい。それが一箇所正常になると皆いっせいに釣り合いが取れなくなって痛みとなったものらしい。何だかなあ・・・まるで巨大な痛みのツボを体に隠し持っていたような気がしてくる。それでも痛みに耐えて通うのは少しずつでも自分の身体を取り戻していると感じるから。かつて体験したことのないほどの筋肉のコリを限界まで我慢したのだから辛かったでしょうねといわれてつい不覚にも涙がこぼれた。私がじっと我慢をして揉まれているので揉んでいるほうが「大丈夫ですか」と声をかけてくれる。はい、大丈夫です。野良犬だって治療されている時は牙を出しませんからと思わず。あははは・・少しは元気になあれ・・・私の身体。
 なんだか画面が鬱陶しくて気分を少し変えてみた。少しは爽やかになれるかな。