朝が早くなった

mugisan2009-03-13

 日の出の時間が急激に早くなっているように感じる。目覚める前に庭に来る小鳥の声が随分早い。彼らは自然の中でまだ人間が起きだす前に朝ごはんを食べに来る。そして人間達が起きだすと姿を消す。布団の中で耳を済ませていると色々な声がする。
 親分は私よりはるかに自然に関する知識が豊富だから聴き分けが出来るのだろうが私は違う小鳥が来ているくらいしか分からない。姿と声も一致しない。バードウォッチングを趣味とする人は私には分からない喜びを身近に沢山持っておられるのだろうな。
 こんな時知識というものの豊かさを思う。生きてきてその道筋の中で沢山の学ぶチャンスを見過ごしてきたなと思う。もっと貪欲に知ることを楽しんだなら人生はより楽しく豊かであろう。 
 人生を楽しく生きるには、楽しむ能力をいかに鍛えてきたかが問題だと思う。美味しいものを幾ら食べられても、美しいものを買い集めても、所詮それは外から与えられるもの。自ら生み出すものの面白さには勝てない。自分の中から生まれてくるものを感じ取り、形を与え、味わう喜びはその個に由来する特別のもの。他の人がどんなにまねしようにも出来ないし、また誰も奪うことは出来ない。その楽しみを知っている人は人生の達人なのだろう。私たちが夫婦としていかに自分達の人生の終盤を味わいつつ送るか。これからの時間がどのくらいかはお互いに分からないけれど、若い頃とは違った夫婦としてのあり方が問われてゆく。
誠に興味深く面白い。神が何故に私たちを夫婦として召されたのかその真意が分かってくるかもしれないしな。