一人暮らしを支えること

 午後訪問してクライエントが浮腫が出てもうコレは入院させなければという状態であることに立ち会う。ヘルパーステーションから派遣されてきた二人と、説得に掛かるが、余りいってもかたくなにさせるだけだと気が付く。本人がいかに嫌がろうとも倒れてしまえば運ぶしかないし、そうなる前に運んでも最早一人暮らしは無理があるのではという状況。いよいよ施設移行の時が来たのかと思うが、本人は今の生活を失いたくないから必死に抵抗する。苦しいな、おたがいに。助けて、私を助けて。といわれても如何ともしがたい。
 生きるとか死ぬとかの前に、こういう大きく人生が変わることに立ち会うのは仕事とはいえ辛い。
取り合えず救急外来に電話を入れる。ここからどういう段取りで、自分の人生なのだと意識させ、人生の決定権を取り戻させて上げられるか。認知障害が進んでいても最後の決定は自分がしたという誇りを持たせてあげたい。
 胸が痛む