寝てしまったよ

 ノートを広げて気が付いたら眠ってしまっていた。友人が大根とキャベツを持ってきてくれた。姫よりも一学年上の娘さんがいる彼女は、高校の推薦が取れて来週試験、その次の週が発表とのことだった。まあ上手く行くと良いねと話しつつも、私学は支払いが半端ではないから大変だなあと思って聞いていた。
 お兄ちゃんと二人の私学の学費をサラリーマンの給料でまかなうのははきついと思う。がんばれと思うが、コレばかりは実際的な資金援助のほうがありがたいだろうなと思う。
「お互い如何に上手く家計を引き締めて行くかが肝心だのう」と話し合った次第。これ以上きりつめられないと思っても案外抜け穴があったりして、まだ節約は出来るのだ。きっと。不思議な家計という物のやりくりは。
 私自身、このところ時間があれば家計簿の数字とにらめっこをする。我が家は私学は無理。お金の掛からない地元の公立大学に進学してくだされといっている。私のボランテイアの現場がこの街なので、私もお付き合いで彼女が卒業するまではこの街で働いていこうと思う。彼女が社会人になったら、盛岡に行ってのんびり暮らそうかと思う。こののんびりと言う部分がかなり微妙なのだけれど。きっとまた天から仕事が降ってくるような気がする。先のことは考えずにこの先五年間はここでボランテイアとして出来る限りのことをやってみたいし、今手がけているものをきちんとした形に仕上げたいとも思っている。
 先のことは何も分からないし、自分の能力がそれに見合っているかも分からないけれど、やりたいと思う気持ちを大切にしたい。今からの時間は宝物の時間。「もう年だ」とは思わない。やっと自分が何をしたいのか、何をするために命を頂いたのかが見えつつあるのだから、この思いを大切にいきたいと思う。子供を育てる時間が他の人よりも15年長かったから、私の人生は15年分さきにのびているはずだもん。