パンダ姐さんの誕生日

ここまでなれました

 家族になって二年が過ぎいつの間にか彼女の誕生日の贈り物を考えることが当たり前になった。ささやかなものを贈るのだけれど、今年は蛙色のほぼ日手帳にした。それとマクラメで小さなポシェットを編んで差し上げたら、サイクルライダーの彼女は「自転車乗りの携帯ホルダーに丁度良かった」と喜んで使ってくれた。素直な人だなあと改めて私も嬉しかった。出会う人に自分が使っていて便利だなとか使いやすいなと思う小さな手作り品を差し上げるけれど、それが人によっては趣味が会わなかったり、必要ではないものだったり様々。当たり前のことで、押し付けにならなければよいけれどと不安になったりもする。お気に召したならと必ず付け加えるけれど、受け入れてもらえるとほっとする。
 姐さんが我が家の家族の一員になって、今までになかった感覚が味わえる。人はそれぞれの色の風を持っているのだなあと感心する。彼女にとって全ての日が彼女らしく伸びやかな日でありますようにと祈る。オカンアートだけは作らないし興味は無い。基本的に実用的でないものは作らない。鑑賞に堪えるような美しいものは私の腕では無理。自覚している。