お間抜け

 すったもんだの挙句、9時10分のバスは見逃してしまった。姫が報告書の作成に追われていたため二人とも気がつかなかった。二本目のバス、用意してさあ十分前だという姫の時計が十分遅れていた。またバスが行ってしまった。開始時間まで20分しかない。仕方がないとりあえず担当リーダーに、ぎりぎりにつく旨の電話を入れる。しのつく雨の中、車で・・・アアくやしい・・・車で飛び出した。駐車場は楽天の試合があるためか、この雨のためかどこを見ても満車。探している時間がない。致し方なく名前を明記して駐車時間を書いたメモをフロントガラスの見えるところにおいて、塾の駐車場に入れた。今日は月末なので塾はお休みのはず。ええままよ。
 二人で駆け込む。何とか発表に間に合いほっとする。いつの間にこんなにきちんと報告発表が出来るようになったのだろうか。親の知らない子供の成長を垣間見た。お昼はご苦労様もかねてすぐ近くのパン屋さんのレストランでランチをおごる。食べながら思いのほか話が弾む。グリルチキンにトマトとピクルスのソースがけ+温野菜のゴマソース和え+フライドポテト、レタスのグリーンサラダ+スープバー+ジュースのドリンクバー+お代わり自由のパン+フリードリンクの珈琲で800円。もはや珈琲は入る余地が無かったのでパス。流石パン屋さんだけあってお好きにどうぞのクルトンがまことに美味しかった。これってもしかしたら昨日のパンだよねと思いつつもお代わりしていただく。
 午後1時から私の報告。記者時代に聞き書きは叩き込まれたし、電話相談を30数年続けていればメモの要領も当然プロで当たり前。要点と落しどころはつぼを心得ている。小難しい役員たちを納得させるのは・・・・ムニャムニャ・・・・
 皆様にご満足いただきやれやれ。この経済逼迫の折、交通費を出して出張扱いにするのだからそれだけの見返りは提供していただきますという(当たり前のことなのだが)今までにない支部役員の強い姿勢が見受けられた報告会だった。
 もちろん得たものはみなに分かち合うのは当たり前で、私は情報を自分の懐に抱え込むタイプではないので、いくらでも机上講習は引き受けますよ。姫がほかの方の発表のPC操作を引き受けて,いつの間にか支部の皆さんに私たちは二人でワンパーツとみなされつつある。やがてこの娘も大学生になったらヤングリーダーとして自分なりに担当のスカウトを持ってスカウト活動に関わっていくのだろうなあ。今から支部の空気に慣れておくのは悪くはないと思う。いつまでも母と一緒に活動は出来ないのだけれど、気持ちよくそれぞれの不足を補ってゆけるのならそれは得がたいことだと思う。母子で同じボランティア活動が出来るならばそれはそれでうれしいことだ。 
 バスを2本も乗り遅れて塾の駐車場に強引に置かせてもらってありがたかった。帰りは事務用品のお店に寄ってスクリーン・トーンを購入。車があってよかったねと思った。家に帰って出直す元気はなかったけれど、帰り道に寄って買って行くくらいの元気はあった。終わりよければ?塾が休みだったのはラッキーだった。少し後ろめたいけど。