それぞれの思いを

 語り合って心の整理が一つまた一つと収まるところに収まってゆく。悲しみにも色が合ってそれが静かに変化してゆく。その変化をそれぞれが体験しながら相手を受け入れ収めてゆく。このことがグリーフワークが必要な理由なのだ。人の悲しみに響いて自分の悲しみの存在に気がつく。お昼の部と午後の部の間にデパートに駆け込んで私はお香を買った。自分の心の置き場所を定めたかった。