午後二件

 地震後初めての訪問。どうなっているのか不安だが、近所の方に助けられて精神的にも安定していた様子。こんなとき助けてくれるご近所はありがたい。近所には職域が無いから。無事を確認し、もろもろの不安や不満を聞く。ヘルパーさんにはまるで駄々っ子のようにはむかうが私には神妙に対する。心の距離があるのだろうか。
 夕方対面カウンセリング。先月ソウルメイトを自死でなくして明日でちょうど一ヶ月目。話をするうちに涙があふれる。まだまだ傷がふさがっては居ない。明日自死遺族のサポートケアがあるから夜の部に参加したらと薦める。自分の悲しみを素直に吐き出せる場所が必要なのだと思う。人はいつまでも重荷を抱えて生きられるようには作られては居ない。悲しみはもっと深く形を変えて潜む。そうしなければ生きられない。悲しみを消し去ることを考えなくてもいい。真珠のように抱え込んで生きること。