社宅でどうにも難しい奥様がいました。

 そちらも今回の異動でお引越し。買い物から戻ってきたら駐車場でばったとお会いしました。私はどうしても苺が食べたくて一箱買ってきたところで両手に4パック入りの箱を抱えていました。思わず「召し上がりますか」と1パック差し上げてしまいました。胸の中がふんわりと軽くなりました。お互い別れてゆく前に、私の方から手を差し伸べることが出来てうれしゅう御座いました。気が楽になり軽くなりました。いつも彼女の厳しい視線が嫌だったし、いちいち共同作業に出ない人のことをアレコレ言うことも好きになれないことの理由の一つでした。今はそんな日々のことも私の中からはすんなりと消えていってしまい、もう何も残っていません。こんなチャンスを下さった神様に感謝。
 

保守