只今戻りました

今日も穏やかに一日が終わりそうです。お天気が良かったのに雨が降ってきて夜はぐんぐん気温が下がりました。こんな日も在るのだなあと思いました。二月はバレンタインがあって息子さんをなくされた人には悲しい月になりました。生きておられたときは数えられないほどのチョコの数だったのに、今年はお返しの気遣いもしなくていい。それが悲しい・・・。そうだよね。私は息子の為に買ったチョコをウィスキーと一緒に食べてしまいました。いろんなことを思いながら。あの子が生きていたら、一緒に飲んだり食べたりしたのだろうなあと思いつつ一人でぽつんと戴きました。7人兄弟姉妹の一人が亡くなったのです。たとえ何人いても亡くなった子供の空けた穴は埋まることはありません。
 いつまでも開いたままの穴が私には必要なのだろうなとも思います。その穴があるから私は優しい目を失わないでいられると思うからです。メガクルパ・メガクルパ。「わが過ちなり・わが過ちなり」と胸を打つ。胸を打つことで自分を受け入れてゆくことが出来る。こんなに愚かな自分であってもまだそれを償う時間が与えられている。そう思うことで生きてよいのだと自分に言える。もし自分に穴がなかったら私は日々の生活の中であの子を失ったことを、どうにもならなかった過去の痛みとして記憶の中に置き去りにしてゆくのだろう。親に出来ることは少なかったのかもしれないが、何も出来なかったのかもしれないが、それでもなお胸を打つ。親だから。