お守り様を買った話

 無事お仕事終わり。怖いくらいスムーズで、一瞬これでいいのかとワンクッションおくことにして、紀伊国屋に寄って本を選ぶことに。○さんにはフランクルを薦めてみたけれど、果たして響くかどうか。
 書店の前で名取養護学校の皆さんが自分達の作業所作品の展示販売をしていた。可愛い手捻りのお守り様を3個買った。お札がついていて受験合格とか家内安全、健康祈願、交通安全、金運上昇などなど。私は目があまりよくないので細かい文字を身体をかがめて見るのは外では苦手。担当の方におまかせして選んでもらった。男の先生が二人、高校生の中に混じって販売をしておられた。社会教育の一環として生徒がレジ打ちをやっている。大きな声で元気良くがモットーらしかった。
 係りの先生は何としても金運を選びたかったらしく探して「まずはこれですよね」とそれをさっさと包んでくれた。可笑しかったのは恋愛成就を「これは・・・ね?」と避けたこと。何だよ。おばさんは恋にはもはや縁がないだろうということかよと思ったなりよ。
 ちなみに家に帰って見てみたら合格祈願はもれなく就いていたし、先生が包んでくれたのは「招福」「厄除」「金運」の「へいぞう」(高舘の森の神様)さんでした。
 説明書きには
中が空洞でそこが抜けていて、おへそのところに穴が開いていて、小皿の上に乗せて「お皿に水を張って一輪の花を」と書いてある。

 その姿は異国の○小僧に似てなくもない。なんだかとてもユーモラス。土の素朴な素焼きのほっこりとした重さがいとしい。

 さて一つ300円のお守り様は何かをもたらしてくれるのでしょうかね。帰りしなモールの出口で精一杯大きな声を出して、車椅子や、さまざまな障害を抱えても屈託なく呼び込みをやっている高校生に出会った。ビラをくれようとしたので「行ってきたよ。買ってきたよ」と答えた。買って来て良かったなと思った。