今できることを

やることにして、この間ひるんだギュダ君のボーイ・スカウトのワッペンをリュックに縫い付けた。もっと沢山あったはずなのにビーバーとカブのときのしか見当たらない。きっと彼が処分してしまったのだろう。青いシンプルなリュックがにぎやかになった。姫に「これ形見だけど使う？」と聞いたら素直に引かれてしまった。そうかやっぱりにぎやか過ぎて恥ずかしいか。
　私は、たまっている本を読みあさっている。久しぶりに刑法やユングをやり直している。今頃なんでそこまで戻るかと思うけれど、自分の足元がぐらぐらしそうなときは原点に戻ることにしている。娘との関わり方に自分らしくないにおいがあってそれがいやだ。
　受験に縛られている自分はどこか無理をして苦しい。今朝の新聞を見ながらセンター試験の自分の点数と受験生の平均点を見比べている娘を見ながら「コレでいいのか？」とざわめきを覚える。せめて今は極楽トンボでも良いのではないのか？
　バレンタインに友達皆に生チョコを作ってあげたいと突然言い出して「ほっ」とした。私は生チョコと聞いただけで歯の根が浮く。お口がぞわぞわして食べることができない。でもつくりかたをしらべてこそっと材料を買ってくる。
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