穏やかな気分で目が覚めたはずが

何と七時半だった。久しぶりに寝坊した。あわてて起きたけれど姫は昨日から胃が痛くてダウンしているし。私は休めないので薬を飲んで兎も角起きた。親分は仕事で夕べは戻らなかったから、私は寝坊したのだな。いつもの朝は彼が早朝、日の出前から起きだすから眠ってなんぞ居られない。人間ってどんなに静かに起きていても気配を出すものだ。かすかに動く気配で目は覚めてしまう。彼が居なくなったら毎日私は寝坊するのだろうか・・・あなおそろし。兎も角姫は今日は使い物にならないから休みにする。
 彼女の体調の悪さは青年期に入って身体のあちこちが切り替わるときの特徴なのかもしれないな。もう腰をすえて見守るしかないと思った。子供の問題なのか親の問題なのか。とにかく手の掛かる子供であることは確か。私は親にこんなに苦労はかけなかったと思うし。だけどこんないい娘だったはずの私にとことん手を焼いていた母はなんて駄目親だったのかと思う。ははは・・・最早この歳になったら言いたい放題だわ。