親分主夫

 おととい昨日と私が不調なので親分が夕食や朝食用の野菜スープの仕込みをやってくれた。今朝は姫を起こし何とか学校に間に合う時間に連れ出してくれた。一年に何回か彼はとても細やかに気遣いを示してくれる。全く家庭生活に無頓着で自分の気分にのめりこむときと、このように目いっぱい気遣ってくれるときと不定期にゆれる。どちらも可能性として何かのきっかけで傾くのが面白い。これって俯瞰的に見ればどこかDVのサイクルに似ていなくもないか。ドメステックであれ彼のような細やかさのゆれであれ、人間のすることに共通点は多い。そこから推し量って観察して推察していくことも可能だなあと思ってふと彼を観察している自分に気がつく。愛情が入り込まない行動論はいかがなものか。少々冷たいぞ私。