朝吐き気がして

 何も食べられそうもないのでお粥を作った。食べられたら少し食べて体温を上げようと思った。朝メールチェックと離れて暮らしている家族のブログのチェックをしていたら姫が『もう引越しがすんだらこの不動産情報とか賃貸とか言う文字は一切見たくないね』と言った。私もこの文字を見るだけで気がめいる。なんだか追い立てられているような気持ちになる。別れはもうそこまできている。子供が巣立つのと夫婦が別々に暮らすのとはこんなにも気持ちのゆれが違うのかと思う。長期研修で出ると思えばよいか。昨日文房具屋さんによって普段は自重している手紙グッズをまた買い込んでしまった。夫が長期研修に出ると毎日手紙を書くのが日課だった。ネットができる今それはそれで私はまた長い手紙を毎日書くのだろうな。文字を書くことは私自身の心の整理にもなり、一日の振り返りと明日への覚悟にもなる。今日は私に何を持ってきてくれたのかを自分なりにまとめてみたいと思うのだろう。
 手紙を書くと言うアナログな作業がたまらなく好きなのだ。あの封をして切手を選んで張る作業の最後の瞬間が好き。便箋を選びインクを選び、言葉を書きながら時間が経過して心が整ってゆくのが好き。きっと手紙を書く作業は私にとって遊びの時間なのだな。JIJIがなくなってそれまで毎日書いていた手紙を書くことができなくなり、便箋もはがきも切手ももはや行き先を失っているから書く相手ができることは嬉しい。そうさ、私は昔PFCをやっていたのさ。文通を通して世界中に友人が居た。日本国内にも沢山のペンフレンドが居た。大人になってそれどころではなくなって今は身内にしか手紙を書かなくなってしまい、子供達はメールでおしまいだからあの封筒を開けるわくわくした喜びはない。ああ・・・つまんないな。