午後から本格的に

自影像

雪が降り始めた。今日は午前2ケース、午後2ケース。その間雪は断続的に降り続いた。地面が暖かいからつもる前に解けてしまう。それでも植え込みは雪をかぶって白く染まっていく。美しい風景だ。日陰は凍っていて水たまりをタイヤが踏むとパリパリと音がする。いきなり寒くなって明日はセンター試験。去年はこの時期高校受験で毎日姫と数学を解いていた。今年は明日私がSVの認定面接がある。口頭試問だけれど、この二年間やれるだけのことはやってきたから今更コレでorzと言われても悔いはない。明日は父の7回忌だけれどこの試験のために欠席する。だから落ちるわけにはいかない。こんな切羽詰った気持ちはいけないな。もっとおおらかに試験を受けようと思う。
 雪が舞い落ちるのを見ていると自分が幼かったころのことが次から次へと思い出されて、雪のない土地では暮らせないなと思う。寒くて道路も怖いのだけれど、それを皆飲み込んでも雪のもたらす思い出は豊かだ。私を育ててくれたあの冬の日々を切なく思い出す。石油ストーブのにおい、石炭の燃える色、薪の煙。それぞれの土地にまつわる冬の記憶。あのころの私は何があったにせよ満ち足りて幸せだったのだろう。胸が切なくなるような懐かしさを感じる。