一家の主婦が

 いまどきこんなことをしていていいはずが無いのだが、夫は職場に出かけてしまったし、彼が夕方戻ってくるまでに買い物は済ませてしまったし。
 手洗いでセーターを洗ってしまいたいのだが外は雪が降っている。なんと今年は雪が無かったのにやっと降り出した。とまらない。これは積もるかもしれないな。という訳でセーターを洗濯するのは取りやめ。この間からの風邪が抜けきれず身体がうずうずと寒気が続いているので暖かくして動かないことに決めた。動くと気持ちが悪くなるというのはこの際「サボタージュ」かも。
 親分はまたもや階段を踏み外し、したたかに背中を打ったらしく動くたびに「ヴヴヴヴ・・・・」とうめく。今回も階段が濡れていて金属部分を踏んで、ズルッと踏み外した。前回も同じケース。思うのだが私は一度痛い目にあったら同じ設定「時間に追われて気持ちが焦っている+階段が濡れている+手に物を持っている」の場合「以前にこれで踏み外したよな」と思い出して慎重になるのに、夫の場合その同じ設定にドボンとはまってしまい、同じことを繰り返す。この人はこの件に関して学習しないのだ。アホだと思う。子供たちは懲りない人だとあきれている。蜂窩織炎がからだの末端部だけに発症するのであれば心配は無いが背中でもお構いなくというのであれば菌が体内に残ったままなのでまた同じ傷が悪化しないとは限らないだろう。もう知らないといえないところが夫婦の悲しいところだ。運命共同体なのでヤツが沈めば私だけ浮いているというわけには行かないのだ。