珍しくTVを見た

 久しぶりにご飯らしいご飯を作った。不思議なもので食欲のない姫が少しだけれどもきちんと食事を取れた。手間を惜しまず食事を作ることは大切なことだと思った。BSで伊丹十三監督のシリーズをやっている。仕事でやくざがらみの被害者に関わっているので意識してみた。かつて彼の余りのマルチぶりに少々おなかが一杯だったのだけれど今改めて意識してみて「この人はなんて分かりやすい人なのだ」と驚いた。余りのストレートさに今まで不快に思ったことの理由も面白いと感じたことの理由も納得した。お亡くなりになって十年たった。奥様があたかも何もなかったかのように過去のコトではなくただ事実として現場を語っておられるのが印象的だった。この人の中で時間が止まっているのだと強く感じた。
 その後なんということなく柳美里の番組を見た。見てしまったといったほうがよいのかもしれない。私の作るファシリテーターの訓練現場と重なって改めて自分が作り出している「自分の空気」を感じた。その後ブット氏が暗殺されたことを知った。私の中にいくつもの死の影が揺れている感じがする。