絵葉書

何とか後数枚で30枚になる。書き溜めていった枚数を重ねると嬉しくなる。一日わずかなこぼれ時間をつなぎ合わせて一筆ずつあきらめないで積み重ねていった。いわゆる絵手紙風ではなくどちらかといったら小さな水彩画といった感じに仕上がった。これを撒いたら圧巻だろうな。一人でその風景を思い浮かべてニヤニヤしている。一瞬白い雪の上舞い落ちた落ち葉に見える。雑木林の落ち葉。色々な形、大きさ色、種類が一面に広がっている。描いた本人が錯覚するのだから予告なしにその部屋に足を踏み入れた人は一瞬そう思うだろうな。今からわくわくしている。
一枚拾い上げてもらって思い浮かぶ優しい言葉を書いてもらう。書いたカードをお互いにやり取りしてもいい。誰かに渡すための言葉はそれを書く人を勇気付ける。言葉はまず自分に向かって発せられ、それから向けられた相手に受け取られる。だから人を傷つける言葉はまず発した本人を傷つけている。そのことは怒りにもいえる。怒りは自分を傷つけ相手に向かう。だから怒りの表現はとても難しい。訓練が必要。きちんと道筋の整った怒りの表出を学びたいと思う。感情はそれ自体自然のもので善悪はない。それをどう表現するかその時点で善悪ができてくる。感情を殺すのではなく生かしてコントロールすることを訓練してゆこうと思っている。