朝はやく

わんこ

小鳥と虫の声で目が覚めた。あのこのために大将がもって来てくれたお祝いは猫の形の瓶のワインとアイルランド産のリキュール。思わず「弟よ俺と一緒に酒酌み交わそう」「やっと大手を振って飲めるようになったな」という大将の無念さが感じられて涙・・・・我が家の男どもはどんなに君と一緒に楽しいお酒を飲みたかったことだろうか。小鳥のように一瞬で飛び去っていってしまった。


 余りにも幼くて逝ってしまった少年の残した痛みは消えることがない。