気がつけば年末

撮影は姫

今日も3件訪問面接をした。それぞれ何処か不安な状況を抱えてはいるけれど何とかこの冬を乗り切ってまた暮らしやすい季節に向かって生きて欲しいと願う。周りが皆お正月だと浮かれているときひっそりと自分の部屋に閉じこもってこの一日を暮らすことで精一杯の人たちがいる。ひっそりと自分の世界にしか生きられなくても、それでもいい。長い人生を懸命に生きてきてそれぞれが「この人だからこその時間」を持って居る。今は自力歩行さえママならない人がふと「口紅をつけて、イヤリングを付けて、スカート穿いて赤いハイヒールで東京の街で働いていた」と懐かしむ。「さぞや可愛かったでしょうね」というとにっこりと笑う。遠い眼をして一瞬輝いていた自分を思う。その瞬間私は彼女の人生の目撃者になる。
輝いていた自分を大切に持っているから、時々眩しいほどの生き生きした表情を見せてくれる。人間っていいよね、と思う。