ブリジストン美術館

新幹線のチケットが中々混んでいて、少し帰宅を遅らせた。空いた時間を本屋さんと美術館で潰した。此処は作品を暗記するくらい回数重ねて来ている。苦しいとき、嫌な事があったとき、よく此処で心を沈めた。あわ立っている怒りも、不愉快さも、やりきれなさも、不安も、今ひと時待ってみようという気分になれる。時間ギリギリまで此処に居て新幹線に乗った。
明日は明日の風が吹く。その風に吹かれて成すべき事を成そう。他者の権利を守る事はたやすくはない。増してその人の死後であれば。でも私たちが守らねば誰も守ってあげる事は出来ない。そんな気持ちに落ち着いた。この船の舵取りが神様である限り、正義と平和に導かれている限り転覆する事はないだろうと思う。「恐れるな。私である」といわれた方がキャプテンならば行くしかないではないか。