訓練

今日は朝早くから一日救命救急法の訓練でした。其々に渡されたヒトガタはどう見てもエイリアンのようで一瞬ゾクッとしました。例の如く手順にしたがって意識の確認をするとき「もしもし、もしもし、大丈夫ですか」と耳元で声ガケをするのですが、一瞬頭の中に「大丈夫じゃないから倒れてんじゃないか」という言葉が浮かんでしまったのです。それから次々と声には出せない言葉が色々浮かんできてもうおかしくて噴出さずにいることが大変困難でした。
 指導員はノリノリで山岳救助の話からロープワークを教えてくれたのはいいのですが、手錠を作って(リングを2個作ってきゅっと結ぶと手錠になります)手を縛る方法を実演して見せてくれたり、その内ハンギングを作って首にかけてかつての自殺の現場検証の模様を話すに及んで吐きそうになりました。参加者の中には様々な事情を抱えた人がいます。万が一にも遺族がいたらと思い至らないのだろうなと思いました。人生経験豊かな先輩たちの長い人生に一度や二度は心痛む記憶があるはずです。人の不幸を事実であったにしてもオハナシとして実演する事は謹んでほしいと思いました。私が遺族の支援の立場にいるから余計感じるのかもしれないけれど、とても苦い思いをかみ締めました。