富士山

援助者聖マリア

第一日目は暴風雨でした。私の部屋の窓の外に枝を張った木があってそれが風にあおられてバサバサ一晩中凄い音を出すので、色んな夢を見ました。
 雨の中を風にあおられながらトランクを引っ張って歩くのだけれど先の見通しがなくて光が時折脇を通り抜けてゆく車のライトだけで・・・先を歩いているはずの親分の背中が時々ちらと見えるのだけれど声も届かなくて・・マアそのうち闇がすべてを覆い隠してゆくんだけど、かすかに手の届く所に彼はいるって気配があって『大丈夫と思うしかないよ』と思っている。なんだか分析するまでもなく分かりやすいそのマンマな夢ですね。
二日目はお天気がどうだったのか記憶に無いのですが、多分午後から晴れてきたような気がします。富士のふもとなのに、私はとうとう山を見ることがありませんでした。一歩も建物の外に出なかったのです。最後の日記念写真を撮る為に庭に出ました。晴れていて美しい空が林の上に広がっていました。