寒いって

このところ寒いって言われてはっと気が付いた。もはや巷は冬服ではありませんか。そこで頼みのユニクロです。毎日着るのですっかりヘタレてしまった親分の紺のカーデイガンを買い替えてついでにパーカーを買うとて姫と店先でひともめ。彼女が選んだのはどう観ても最初からお下がりっぽくて、折角あなたに新しいものを買ってあげるのだからもう少しきりっとしたものにすればという私と、コレがいいという彼女。色もいわゆるアースカラーで泥んこが乾きかけの色。シックなのかもしれないが、もう少し綺麗な色を着てくれよ。結局「いらねえよ」と膨れる。来週の盛岡行きに絶対必要なのに(去年は何を着ていたのか記憶に無い)と私の独断でNASAがなんたらかんたらと説明書きの付いたクロのパーカーを買った。この年の少年少女はどうも、もっさりした色と形がお好きなものらしい。只でさえ兄や姉のお下がりで育った娘、たまにはすっきり爽やかを願うのは無理ってものか?とりあえずベストやセーターやトレーナーを買った。安くて助かる。ひところデザイナーが好きだった某ブランド物は管理にいらいらするから最早買わないことにした。子供服のお下がりもここいらでもう終りかもしれない。皆同じような大きさになって誰も体系が変わらなくなってきたし、いざ差し上げようとしても面倒臭い事この上ない。容積の大きな冬服はさっさと処分対象にしてしまおう。
 そろそろ亡くなった親たちの形見の衣服は処分しなければならないなと思う。思い出の品は何時まで経っても消えてはいかない。ギュダ君の物はまだ処分できないが、父母のものは10年を目安に処分してもいいだろうと思う。引越しのたびに捨てられず開きもせず持って歩いている。ナンセンスだよな・・・・・子供たちにこんな思いをさせたくないから、自分は絶対全てを処分して身軽になって死んでやるぞ。コレが一番のプレゼントだ。悲しむ暇も無いくらい跡片付けに追われたもの。物持ちは、厄介この上ない。身にしみてそう思う。