今朝早く

親分に「昨日はよほど疲れていたんだね。ぐったりと寝てた」と言われた。片手に読み掛けの本を掴んでそのまま寝込んでしまった。昨日は受け持ちのクライエントの調子が酷く悪くてかなり電話攻勢で大変だったから、私は自分の心の高ぶりをクールダウンするゆとりがなかった。自分と周りのかかわりの中で摩滅しないためには、きちんと自分を整えて心にも、思考にもピリオドをつけておかなければ抱えこんでしまう。私の中にいる誰かの残像を増幅させない手立てをきちんとしなくては、治療者がおんぶお化けを背おってしまう危険がある。自分を護るのがマズ第一の治療者の義務。自分をきちんと自律自衛できなければ他者ともきちんと関わる事は出来ない。やさしすぎては結局共倒れになってしまう。この瀬戸際の判断がとても難しいと何時も感じている。何年経っても日々訓練だと思う。
 今日は昨日できなかった洗濯をし、片づけをしながら原稿を考えようと思う。遅れ気味の専門科目の資料も整理しておこう。一日が多分眼の回る忙しさだと思う。それもまたいい。端っこからサクサクと片付けていこう。お礼状を書いて、保険会社に書類を郵送して、少しだけあせって家事に追われよう。身体を動かしながら頭の中をクールダウンしてゆけるので、家事は私にとって大切な作業だと思う。女は転んでも只では起きないなと思うとおかしい。お母さんでよかったなとこんなときは思う。