なんと制服姿で

 免許センターに駆け込みいざ写真。気が付くと私はGSの制服のまま。着替えを持ってくるのを忘れたのです。この先5年間私は嫌でも「ガールスカウトの」制服姿の自分で身元を証明することになります。うめいてしまううううう。如何見てもアレは青いブラウスとは見えない。この前も教会のおばちゃまから「あら警察官だったの?」といわれたし、今日は「今日は派手な服だね」といわれちゃッた。そりゃこの年で明るいスカイブルーの上下にネックリボンに、胸には名札とバッチを一杯つけておまけに頸からベビーティガーのお財布をぶら下げているんだもの。とほほです。でもカナダ人のシスターが「おお。懐かしい。コレはガールガイドね」と気が付いてくれました。彼女も元スカウトです。 
 精神障害の方たちの作業所に挟まれたテントだったのですが、その中のお一人がボーイスカウトの制服が大好きで何処で売っているのかと真剣にお尋ねになり少し切なくなりました。障害を持った方たちも一緒にスカウト活動が出来ればいいのになと思ったのです。でも現実には盛岡で自閉症の少年と一緒に活動してみての困難を体験してきただけに、一緒に活動する事のすばらしさと、それを可能にするスキルと人手を考えると、今の私たちにはその力はないのだと申し訳なく思います。今うちの団でもかなり困難な状況の方も一緒に活動していますが、スカウトの人数に比べて大人のサポートが多いので何とか回っている感じがします。それでもギリギリなのでもう二人リーダーが居たらなあと思います。
 さて、私は免許センターでも激しく目立ちました。気の毒がって、親分が付いてきてくれましたが、正直一人でスカウトの制服で関係ない場所に居るのって勇気がいります。スカウトたちがあの制服で地下鉄に独りで乗りたくないという気持ち分かりました。