腹子飯

 この時期亘理町では「はら子飯」が大繁盛らしい。新米がそろそろ出て、秋鮭が産卵で上ってきて、お腹に一杯いくらが入っている,11月までがシーズン。御飯に酒としょうゆで味をつけ、生鮭の炊き込みを作り、ほぐしたいくらを上にまぶす。シンプルな食べ物だけど、何でこんなに熱狂するのか分からない。兎に角大ご馳走なのだ。我が家は外で食べたら「かまど返し」をするので(いい言葉でしょ?オケラって言うのも好きだけど)生鮭を半身と腹子を一腹買ってきて作る。腹子をほぐしていくらにするのがちょいと面倒。でもコレを自分でやらなければとても作っても高くついて食べられない。一人分丼900円で大廉売だそうだが、自分で作れば3人分で9人前は行ける。とか何とか、いくら 大好き人間が居るのですでに今期3回ハラコを買っていくらに仕立てた。北海道ではお正月のお雑煮にいくらを振り入れる。鮭は一匹買いして捌くのが一番安上がりで美味しい食べ方が楽しめる。もちろん氷頭なますだって一塩の塩鮭だって自分で作れば美味しい。保存する必要が無いから、食べごろで食べきってしまう。大きな家族だからできる贅沢だなあって思う。