養母の命日

 明日26日は養母の命日だ。14年になる。明日は一日母の事を思って過ごそう。思えば悲しい人だった。今は冷静に振り返る事が出来るけれど、私の夢のあらかたは木っ端微塵に粉砕された。かろうじて精神科医にはなれなかったけれどカウンセラーにはなった。囲いの中の修道女にはなれなかったが在家の修道者にはなれた。母との葛藤がなければ私はもっといい加減な人生を歩いてきたと思う。戦う相手がいたから、私は夢を何とかかなえて生きてこられたのかもしれない。望んだ形ではないにしても、その精神を生きてくる事は出来た。今は彼女とめぐり合えたことを深く感謝している。