体験から

自分の体験から思うこと。子を失った母親は慰めようがない。しかも突然に予期せぬ形で失った母親は、助けを受け入れない。時間も、薬も根本からの立ち直りを与える事は出来ない。今まで26年間に沢山の母親と出会ってきたが、今でも一人一人のケースを覚えている。私自身がその中の一人になった今、自分がただ其処にいることしかできなかった事がよく分かる。私がこの体験をしなかったら、分かりえなかった事だ。自分で自分を救う方法を見つけなければならない。自分のためだけではなく、私が出会うであろう悲しい母親の為に何かしてあげたい。体験しなければ分かり得なかった事だから。誰もが体験する事ではないからこそ。トランスパーソナル心理学を今考えている。フランクルの心理学的手法にも惹かれるが。