音を立てて降る。かさこそと音を立てて降っている雪を見上げていると空と地上の区別が付かなくなりくらくらする。あの子は雪が好きだった。雪の日はあの子をことさら思い出す。私の中にあるあの子の姿はほっそりと細い少年のまま・・・
それが雨で溶け始めた。もう道路はぐちゃぐちゃ。ゴム長を車に積んであるがそれを穿いて訪問。猫ばあちゃんのうちはくぼみにあって長靴の半分以上が雪解けの水につかる。何かあってもこれでは車椅子は使えない。身体障害者の居住環境としてはかなり厳しい。…
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