おそらく

泉ヶ岳の裏のスキー場

キリスト教が基本宗教となっている欧米の収穫時期と、仏教が基本となっている日本の死者の記念の月の違いは農産物の収穫時期の違いなのだと思う。米と小麦の違いが、人々の周期用活動の違いになっているように感じる。いずれにしても12月の待降節直前に死者の月があるのは人々の暮らしに無縁であるはずがない。季節的にもこれから冬ぬ向かい日は短くなりやがて戸外では作業が困難になる冬が来る。クリスマスは典礼の始まりの祝日なので11月は典礼的にも最後の月になる。空気が冷たく済んで清められていくこの月に、私たちはこの一年の様々な記憶の整理をする。心を整えてまた新たな一年を胸の中に受け入れてゆく。決して後戻りのできない私たちの命の時間を見失わず自分の医師で生きてゆきためのこの一年のめぐり。