岩手県矢巾のいじめ事件

 いじめられる事がどんなものか、私たち家族は身にしみてわかっている。その残酷さも、絶望感も過去に体験してきた。私たちは家族ぐるみで体当たりで子供を守った。それでも子供の心の傷は深く、今なお深く残っている。


 この世に死に値すること、命を代償として支払わなければならないことが、果たしてあるのか。刑法でさえ問い直されているこの現代において、我が子がリンチされて死に至ることの無残さを表現できない。いじめる子供の未熟さとかかわった大人たちの無関心さと、想像力の無さに怒りを超えて、言葉を失う。