お疲れ様でした

ピンクハウスの顔

 二年間の任期をすべてを捨てて全うした事に感謝。本人も大変だったけれどそれを支えた家族も大変だったと思う。ああこれで誰かが亡くなったからと夜の病院に駆けつけなくてもよい。朝早くお祈りに行かなくてもよい。お葬式のすべてから解放されると思うとホッとする。何度あの喪服をクリーニングに出して備えたことだろうか。日曜日が一番忙しかったこの二年間を、人生の宝物だと思う。
 だから家族でビヤホールで乾杯をした。みんなご苦労様でした。家族がいなければ務めきれなかっただろうと思うよ。ビールもコースもおいしかった。こんな乾杯をしたことは今までなかった。よっぽどの二年間だったんだな私たち家族にとって。もちろんよいこともたくさんあった。張り切って仕事をしている彼の姿は生き生きして、たくましかった。やめてもあんな姿で生きてほしい。彼の良いところをたくさんの人が理解してくれたとも思った。そのすべてを込めてお疲れ様でした。仕事を退いた時でさえ乾杯はしなかった私たち。どんだけだったのかってことかね。