基本的な考え方

月をぶら下げた

人々の苦しみのそばに立ちなさい。
人々の悩みのそばに立ちなさい。
そして 何が求められているかを あなたは感じ取り、考えなさい。
そして そのために必要な技能を覚えて その人の援助にあたりなさい。


私たちがスカウト活動のモットーとしている「備えよ常に」という言葉が意味することは上記のデアコニッセの基本理念に重なる。スカウトたちは、自分自身のためにというよりも、それを必要とする、誰かのために役立つことを心がけ、実践することが最も大切と考えて行動する。そのための日々の訓練であり生き方なのだ。そのことを具体的にどのように教育してゆくのかを、考えて活動を組み立てていく。それが・・・・なかなか通じなくなってきている。もっと見える形のものにお金をかけたいと父兄に言われて、思わず「そうですか」と絶句してしまった。もっと手っ取り早く身につくこと。他人のことよりまず自分でしょう。ああ…そうですか。情けは人の為ならず。なのですが・・・被災地のこの町で生き残るためには、まず目先のことを満たしてゆかねばならないのです。そうですか・・・
 人は夢や理想だけでは生きていけません…でもそれがなければ生きていけないのではありませんか?
 声にならぬまま言葉を飲み込む。みな生きるために必死なのだ。