暑いくらいの昨日までの日が

もうすぐ芽が出る

 今日は肌寒い雨。昨夜は仕事が終わってから、自殺に関しての精神科医の研修があった。それはそれで病人を扱う人の側からの言葉や資料と、健常者側から病気に向かうまなざしとの食い違いや交差する思いが微妙で、いろいろ新たな気づきがあった。印象的だったのは、遺族支援に関わってきた総合病院の内科医が精神科に転科すべく研修中だという話を聞いたことだった。かなりの地位にいる人がそこまで思い至り行動するまでの長い惑いを思った。


 感無量。人の苦しみと一緒に立つとき、こちら側の姿勢もいい加減では済まされない。精神科医として再スタートを切るならば、また失うものも大きいのだろうけれど、自分の人生に誠実であろうとすればごまかせないこともあるのだなあと思った。



私自身もいろいろ資格を取りなおしたり、勉強をし直したりしたけれど、もしかしたらそのドクターと同じ風景を見ていたのかもしれない。もっと何かできないかといつも自分を急き立ててゆくもどかしい思い。自分の無力感にさいなまれること。などなど・・・・