子供のころから手紙を書くのが好きだった

空の上には 少〜し秋の香りも

 今書かねばならないのに書けない手紙が何通かある。一つは遠く異国で死んでしまった妹の家族への手紙。一つはもう自分の家に戻ることのできなくなった双葉町の友への手紙


穏やかな気持ちにならなければ、死を悼む手紙は書けそうもない。