私なりの締めくくりを

ナルニアへ

今年一年を振り返って見る。自分の明日を考えるために。良いことも悪いことも振り返ってそこから何が見えてくるのかを、しっかりと考えてみたい。それは私の人生に立ち止まり、振り返り、思い起こし、また歩み出すための一瞬の振り返りの時間だ。
 振り返ることが辛くて出来なかったことがある。息子の死を私は過去のことにできずに居る。過去のことにしてはいけないと思う気持ちがある。繰り返し繰り返し痛み、悲しみ、それでも私は生きねばならないと生きてきた。
 あなたはどこまで生きましたかと亡き子に問いながら私には生きねばならない時間が未だある。その時間が今年で10年目に。この十年決してひとつの思いから離れることはできなかった。私には最愛の息子がいた事。精一杯生きて、愛して、死んだこと。生きたかったであろう人生を私は自分の人生に重ねて生きてゆきたいと願ったこと。
 今年一年、私は何を生きたのか。心理専門職のある資格をとった。そのためにほぼ一年受験準備講習に通い認定試験も受けた。そして認定された。これからこの資格で何ができるのかをじっくり考えながら行動したいと思っている。今関わっているボランティア活動の何を切り、何を残し、何を止めるのかは、自分の年齢と体力とそして何よりも残っている時間を考えて決めてゆこうと思う。
 今できることを今やることに真剣に向き合って歩き続けようと思う。