もうすぐ春なのに

こんなふうに歩く

 来月はスキーとスノーシューのお泊り集会がある。スカウトたちはこれが待ちどおぢくてたまらない。市の郊外にあるスキー場だけれど、別天地に来た感がある。冬以外は学校の野外学習や、宿泊学習で来る場所。雪がなければおなじみの「またですか」という場所なのだけれど、雪が降るとそこはまるで見知らぬ世界になる。子どもたちにとってこれはたまらなくいいものらしい。くまの寝床があったり、リスやうさぎの足跡があったり、そこはまるで自分たちの知らないことで組みたてられている世界だ。私達はその端をそっと歩かせてもらう。彼らの生活や眠りを妨げないように。自然の中の一匹にならなければ彼らの秘密の世界をのぞかせてもらうことはできない。今年は当日に研修が入っていて、担当なので私は行くことができない。残念だと思う。わたしはとことん野外が好きなのだなあと思う。