我が家から見ると

午前7時丁度に反射する

朝、日の出の時刻に朝日を受けて光り輝くビルがある。一瞬のことなのだがキラキラと美しい。毎日わずかに輝く時間が変わってゆくのはまさに定点観測。こうやって季節のめぐりを感じることができる。ここに引っ越してくるまでの様々な出来事を思い出すと、もう二度と心が外に向かないだろうと思った時期があった。家族を失うことの悲しみは、誰が亡くなったから重いとか軽いとかいうものではないが、諦めるしかなくて諦めて腑に落としてゆくことができるものと、なんとしても我が身のうちに飲み込めない事がある。亡くなる順番や、亡くなり方によって、亡くなった人との関係性によって飲み込めなかったり飲み込めたりする。人の命の始まりと終わりは決して個のものではなく、事その子を取り巻く人との関係の中で作り上げられてゆくものなのだなあと思う。